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河原崎家の一族

1992年の『同級生』で空前の大ヒットを記録し、アダルトゲーム業界で一躍トップの座に就いたエルフの代表取締役兼シナリオライターの蛭田昌人は、ヒットに喜ぶ一方でエルフ=恋愛・純愛というイメージ定着に内心辟易しており、「『同級生』での自分はええかっこしいだった」と振り返っている。そこで「もっと自分が心の底から作りたいギトギトですごくHかつスケベなゲーム」をコンセプトに、当時ブランドイメージが固まっていなかったシルキーズ用として開発されたのが本作である。

プレイヤーが洋館に住み込み使用人のアルバイトにやってきた主人公となり、館で起こる淫靡かつ衝撃的な出来事に決断を下しながら物語を進めてゆくタイプのアドベンチャーゲーム。ゲームシステムにはマルチシナリオ・マルチエンディングが採用されている。
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なお、本作がアダルトゲームにおけるマルチシナリオの元祖のように言われる事があるが、『天使たちの午後III 〜リボン〜』(1985年 JUST)でマルチエンディングは既に実装されている。マルチシナリオ・マルチエンディングにしても、本作の5ヶ月前の1993年7月9日に発売された『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(フェアリーテール RED-ZONE)が採用しており、元祖は誤りである。しかし、そう思わせるほどの代表的存在として評価された。

ごくありふれた大学生の斉藤六郎。彼が夏休みのアルバイトに選んだのは、由緒正しき家系を持つ名家の河原崎家での住み込み使用人であった。いささか胡散臭さを感じるも、金銭的に厳しかった六郎は高額な賃金に惹かれるまま、河原崎家へと向かう。しかし、そこで待っていたのは使用人としての厳しい毎日と、洋館に住む人々の奇怪で淫靡な行動の数々だった。

誘惑に負けずあくまでも自制を貫くか、それとも誘惑に身を任せて周囲の魅力的な女性に手を伸ばすか。渦中に立つ六郎の運命は…?

それぞれに個別のHシーンとハッピーエンドが存在する。

古手川 美佐子(こてがわ みさこ)
本作のメインヒロインで20歳。河原崎家のメイドで、使用人としては六郎より1ヶ月ほど先輩。明るく温厚かつ素直な性格で、六郎にとっては最も心が落ち着く相手。ヒロイン中唯一、河原崎家の一員となってしまうダークエンドも存在する。
安藤 香織(あんどう かおり)
河原崎麗の家庭教師を務めている女子大生で21歳。お嬢様育ちで柔らかな物腰をしているが、ちょっと世間知らずな所もある。六郎の行動次第では、ヒロイン中最も豊満な肢体だけでなく、内に秘めた過剰な性欲までもが露となる。
河原崎 麗(かわらざき れい)
河原崎家の次女で高校2年生の17歳。ごく普通の一般人である六郎に興味を抱き、何かとちょっかいを出したりスレンダーな肢体で誘惑してくる、ツインテールの悪戯っ子。しかし実は、河原崎家で唯一まともな人物。

[編集] サブヒロイン
個別のHシーンが存在するが、個別エンドは存在しない。

倉田 亜栗栖(くらた ありす)
河原崎家のメイドで19歳。使用人では最古参。フルフレームの黒眼鏡と、いつも何かに怯えているような眼差しが特徴。口数も少ない。
河原崎 さちこ(かわらざき -)
河原崎家の長女で高校3年生の18歳。切れ長な吊り目が示すとおりプライドが高く冷酷な性格で、男性には全く興味が無い。
朝倉 みいな(あさくら -)
さちこの同級生。気弱な性格と三つ編みお下げ髪が特徴。さちこにとある弱みを握られ、いつも虐められている。
河原崎 京子(かわらざき きょうこ)
河原崎家当主の河原崎 泰三(かわらざき たいぞう)の夫人で26歳。厳格かつ威圧的な筋金入りの奥様。子供達との血縁関係も無いその真相は終盤で明かされる。

その他
河原崎 俊介(かわらざき しゅんすけ)
河原崎家の長男にして末っ子の14歳。見た目の印象に違わない、根暗かつ陰険で無口な性格。亜栗栖に目を着けている。
南原 正明(なんばら まさあき)
河原崎家のお抱え運転手で33歳。人を食ったような捻くれ者で、どこか意味深な言動を取る。
容姿のモデルは、俳優の柄本明。後の『遺作』に登場する・伊頭 遺作(いず いさく)は、南原の容姿をマイナーチェンジしたもの。「くっくっくっ」「肉棒」「よぉ兄弟」など、口調も遺作に似ている。
謎の老人
河原崎家の郊外に建つ、武家屋敷風の屋敷に住んでいる老人。屋敷共々不気味な雰囲気を漂わせており、伝える所では年齢130歳。

アダルトアニメ

『河原崎家の一族 THE ANIMATION』(かわらざきけのいちぞく ジ・アニメーション)のタイトルで、ピンクパイナップルより1996年11月29日に前篇が、1997年4月25日に後篇が発売された。全2巻。各巻30分。

物語は導入部こそアダルトゲーム版に近いものの、キャラクターデザインはそれとは違い、ゲーム版よりも比較的幼い容姿(またはやや華奢に)に設定されている(特に河原崎麗、河原崎俊介、河原崎さちこ、朝倉みいな等が)。

麗の17歳や俊介の14歳という年齢も含め、アダルトゲーム版の設定をそのまま持ち込むと当時の日本ビデオ倫理協会の規定に触れてしまうため、俊介には全く別の正体を設定するなど、物語のクライマックスには苦肉の策とも受け取れるアレンジが施されている。しかし、プロデューサーを担当した越中おさむ曰く、それでも倫理面での評価は芳しくなかった模様。

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2009年02月13日 11:29に投稿されたエントリーのページです。

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