行司(ぎょうじ)とは、相撲において取組の有利・不利を判断し、勝者を判定する役目の者である。
行司は勝負が決まった段階で、どちら側が勝ったかを軍配によって示さなければならない。行司の判定に対して、勝負審判などが異議を申し立てた場合には物言いとなり、協議が為される。
秋日和 プレス タンポポ ダブル マイケル ビーカー ナリラ フェア ストリ テロメ シャープ オール シャッポ ゆりはま ユーアー フレア トルク リリシ マルチ ソファ ウテルス みこも コデマリ ノータッチ ヘルパー ミョウガ シビア ゼッケン プラー フィンランド 仙人掌 ゲル対策 美の気配 スタッカー ヌートリア パンサー グロビン かいづか プロポョン スイング オステ ノール おのいし お座敷 パラッツ ゆとう シナモン フットケア サポーター バスターズ
大相撲においては、取組中にも掛け声を掛ける、観戦の邪魔にならないように移動する、力士の緩んだ廻しを締め直す、力士の外れたさがりを土俵の外に除ける、水入りの場合に両者の立ち位置や組み手などを決めるなど様々なことをこなさなければならない。行司には他にも番付を書く、決まり手をアナウンスするなどの仕事がある。
力士同様、行司も各相撲部屋に所属する(ただし、1958年から1973年まで、〈行司部屋〉として独立していた時期があった)。行司の定員は45人、停年は65歳。上下の差が顕著な相撲界においては行司も例外ではなく、『審判規則』第20条により裁く階級によって行司の装束も大きく変わる。『審判規則』第1条により直垂、烏帽子の着用(1910年(明治43年)5月に裃袴から変えた)と軍配を持つことが決められている。最高格である立行司は、かならず短刀を差している。帯刀を許され拝領した短刀をさし軍配を差し違えてしまった場合には切腹するという決意を示したものである(2008年5月26日放送の朝ズバで、みのもんたが、行儀の悪い力士を斬るためという知識を披露していたが、誤りである)。しかし、実際に切腹した行司はいない。無論、現在も切腹することはなく(ただし、進退伺いを出すのが慣例)、古来からの習わしとして装着している。
役割 [編集]
行司の役割は、大相撲の取組を裁く(取組の進行および勝負の判定を行う)ことが目立つが、その他にも土俵入りの先導役、土俵祭の司祭、場内放送、取組編成会議の書記、番付編成会議の書記、割場などの仕事がある。巡業においては、交通機関や宿泊先の手配、部屋割りなど先乗り親方の補佐をする。所属している部屋においては、番付の発送、冠婚葬祭の仕切り、人別帳の作成などの仕事に携わる。
土俵入り [編集]
土俵入りには、十両土俵入り、幕内土俵入り、横綱土俵入りの3種類がある。十両土俵入りは十両格行司、幕内土俵入りは幕内格行司と三役格行司、横綱土俵入りは立行司が務める。特定の行司が先導役を務めるのではなく、行司監督が決めた順番により行司全員が交代に担当する。また、横綱土俵入りは立行司の木村庄之助と式守伊之助が交互に務めるが、横綱が3人以上いる場合や立行司に欠員・事故ある場合には、三役格行司がこれを代役する。横綱土俵入りの型には雲竜型と不知火型の2種類があるが、行司の所作には違いはない。
土俵祭 [編集]
本場所、地方巡業、各相撲部屋の土俵祭においては、土俵の安泰を願って司祭を行う。本場所における土俵祭の祭主は、立行司の木村庄之助と式守伊之助が交互が交代に務め、幕内格行司と十両格行司が脇行司を務める。土俵祭とは、土俵を神聖なる場所にするための儀式であり、神道に基づいて清祓の儀、祭主祝詞奉上、祭幣並びに献酒、方屋開口故実言上、鎮め物、直会、触れ太鼓土俵三周の式順で執り行われる。
場内放送 [編集]
場内放送の役割は、力士の紹介、懸賞の紹介、取組の決まり手アナウンスなどである。場内放送は行司2名がペアを組み、升席西1列目において行う。2名のうち1人がアナウンスを務め、もう1人が勝敗結果の記録など補佐を務める。また十両土俵入り、幕内土俵入りの際における力士の紹介も行司の役割である。場内放送を行う場所は枡席から土俵溜りに移動し、東方力士の紹介は青房下の土俵溜りで行い、西方力士の紹介は黒房下の土俵溜りで行う。
取組編成と番付編成 [編集]
取組編成会議において審判部が決定した取組を記録したり、番付編成会議において審判部が決定した番付を記録する書記を務める。取組編成会議の書記には5人一組であたり、割場長、巻き手、つなぎ手などの役割を担う。幕内以上の翌日の取組については「顔触れ」と呼ばれる和紙に書き写し、顔触れ言上(かおぶれごんじょう)と呼ばれる儀式を行う。番付編成会議の書記には3名一組であたり、番付の原簿となる「巻き」と呼ばれる和紙をまず作成し、約10日間がかりで番付を作成する。番付は、根岸流と呼ばれる独特の相撲文字で隙間がないようにして記載する。これは、満員御礼になるように客がびっしりと入るようにとの願いを込めて書かれる。2008年現在の番付は、幕内格行司の木村恵之助を中心に作成されている。
割場 [編集]
割場と呼ばれる取組に携わる部屋において、、毎日の取組の勝負結果と決まり手を「巻き」に記録する。「巻き」とは番付順に力士名が書かれた和紙の巻き物で、上段に東方力士名、下段に西方力士名、右から左へ幕内力士名、十両力士名、幕下力士名が記載されている。
階級と装束
行司の階級の昇降は原則年1回で、9月場所後に開催される番付編成会議で審議した後に理事会において決定し、翌年1月より適用される。行司の定員は規定により45名以内、十両格以上の定員は22名以内と定められている。立行司を除いて、それぞれの格の行司を何名にするかは特に規定されていない。
行司の昇格・降格は必ずしも年功序列ではなく、土俵上の態度、裁きの良否、かけ声・声音、指導能力などが加味され、成績優秀であれば先輩の行司を飛び越して昇進することもある。降格規定もあり、幕下格行司および十両格行司は年9回以上、幕内格行司および三役格行司は年6回以上差し違いをすると一枚降格の処分となる。ただし、一場所で3回以上差し違いをした場合は、無条件で一枚降格処分となるのが原則だが、最近は余り厳格ではない。
こうした行司の成績考課は本場所、巡業ごとに、審判部長、審判副部長、巡業部長、指導普及部長、監事によって行われ、理事会に成績考課表が提出される。ただし、特別な失態がない限りワンランクずつ昇格するのが慣例となっている。なお、立行司に関しては成績考課から除外され、自己の責任においてその進退が委ねられている。
行司の番付は力士の番付とは独立しているので、幕内格行司であっても十両の取組を裁いたり、十両格行司であっても幕下の取組を裁くことはある(大体、幕下上位の取り組みから十両格が裁き、十両の取り組みの後半から中入り前までを幕内格行司が裁いている)。力士同様、十両格と幕下格以下は明確に待遇に差が付けられており、本場所では幕下格の行司に替わって、十両格の行司が土俵に上がると幕下の取組であっても土俵の照明が明るくなる。
本場所の取組では行司と呼出が交代した際に「呼出は○○、行司は木村(式守)○○であります」との場内アナウンスがあるが、幕下格以下の行司は幕下呼出以下と共に場内アナウンスでは紹介されないことになっている。ただし、千秋楽の幕内土俵入りの前に行われる十両以下各段の優勝決定戦では、幕下格以下の行司・幕下呼出以下でも「呼出は○○、行司は木村(式守)○○、○○(階級)優勝決定戦であります」との場内アナウンスが行われる。
呼び上げ [編集]
取り組み [編集]
「琴××に○○山」というように、四股名の間に「に」をつけて一声で呼び上げる。三役以上の取り組み、十両最後の一番では四股名の前に「かたや」「こなた」をつけて二声で呼び上げる。すなわち、「かたや琴××、琴××、こなた○○山、○○山」となる。三役以上の取り組みでは、一方が平幕でも二声で呼び上げる(優勝決定戦を除く)。中入り前(十両最後)の一番では、二声の後に「この相撲一番にて、中入り」と呼び上げる。
結びの一番 [編集]
「番数も取り進みましたるところ、かたや○○、○○、こなた××、××、この相撲一番にて、本日の打ち止め」と呼び上げる。千秋楽の場合には、最後のところが「この相撲一番にて、千秋楽(にござりまする~)」となる。天覧相撲の場合には、「この相撲一番にて、本日の結び」となる。
出世披露 [編集]
新弟子が前相撲を取り、そこで成績優秀な場合に翌場所から序ノ口に番付が掲載され、そのお披露目が行われる。この儀式は新序出世披露と呼ばれ、中日(なかび)の三段目取り組みの途中に行われ、幕下格行司が口上を呼び上げる。
「これに控えおります力士儀にござります。ただ今までは番付外に取らせおきましたるところ、当場所、日々成績優秀につき、本日より番付面に差し加えおきまするあいだ、以後相変わらず、ご贔屓、お引き立てのほど、ひとえに願い上げ奉ります」と呼び上げる。